三重県名張市で1961年、女性5人が死亡した名張毒ブドウ酒事件で、無実を訴え続けた奥西勝(おくにしまさる)死刑囚(89)が4日、収監されていた八王子医療刑務所(東京)で死亡した。支援者が明らかにした。72年6月に最高裁で死刑判決が確定してから、収監期間は43年に及び、獄中生活は国内で2番目に長かった。

死刑確定後も裁判のやり直しを求め続け、今年5月に第9次の再審請求。弁護団は、新証拠を提出していた。
事件は54年前の61年3月28日夜、名張市の山間部で起きた。地域の懇親会でブドウ酒を飲んだ女性17人が中毒症状を起こし、5人が死亡。奥西死刑囚は農薬をブドウ酒に混ぜたと自白後、逮捕されたが、起訴前から犯行を否認し、64年に津地裁で無罪判決を受けた。しかし、名古屋高裁は69年に死刑判決を言い渡し、72年に最高裁で確定した。

 

35歳で逮捕され、一審の無罪判決で釈放された約5年間をのぞいて、刑事施設に収容された期間は約50年だった。
一度は、再審の扉が開いた。7度目の再審請求で、2005年に名古屋高裁が再審開始を決定したが、06年に検察側の異議申し立てを受けた同高裁の別の裁判長が再審決定を取り消した。さらに10年、最高裁が審理を同高裁に差し戻したが、名古屋高裁は12年5月、「奥西死刑囚以外に農薬を混入しえた者はいないという判断はいささかも動かない」と結論づけた。

 

奥西死刑囚は13年11月、名古屋高裁に第8次再審請求をしたが、14年5月に棄却。肺炎を患った奥西死刑囚は、12年6月に八王子医療刑務所に移された。肺に直接酸素を送り込む状態で、今年8月に40度超の高熱を出して意識を失うなど体調不良が続いていた。
35歳で逮捕された奥西死刑囚は、最高裁で死刑が確定した後の収監期間が40年を超え、1987年に獄中死した「帝銀事件」の平沢貞通・元死刑囚(当時95)の32年を上回った。
朝日新聞デジタル 10月4日(日)13時47分配信

 

 

それでも名張毒ぶどう酒事件は終わらない
江川紹子 ジャーナリスト

日本弁護士連合会 名張毒ぶどう酒事件

名張毒ブドウ酒事件 奥西さんを守る東京の会

読んでみてください。
一審で無罪になった事件です。もちろん誤認逮捕、冤罪の可能性があるんじゃないですか。
名張毒ブドウ酒事件 奥西さんを守る東京の会のHPを見る限りどんだけ冤罪の可能性高い事件なんですか!

 
勝さんの「自白」は信用できない!
>勝さんは身に覚えのない犯行なので、否認をし続けました。しかし、事件直後から連日ジ-プで連行されては長時間の取り調べを受け、さらに自宅にも警察官が泊まり込んで就寝から排便にいたるまで監視されるという日々が続く中、家族のことを思い悩み、勝さんはその場を逃れたいがためについに嘘の自白をしてしまうのです。

自白なんて証拠の価値あるんでしょうか。
あの片山PC遠隔操作事件でも事件と何の関係もない誤認逮捕された学生が虚偽の自白してるんですよ。
当然やってないんですから記憶にもない。でも、警察によって虚偽の自白をさせらるんです。
そんな自白に価値があると?取り調べ室が可視化(録音・録画)されると虚偽の自白が減ると思うんですが。
やっていない記憶にないことを自白する(虚偽の自白)とはよほど取り調べに問題があるんでしょうね。

 

>自宅にも警察官が泊まり込んで就寝から排便にいたるまで監視されるという日々

異常な行為ですよね。

誤認逮捕、冤罪事件は本当に恐ろしいことです。
どのように自分を守ればいいのでしょうか。もうここまできたら運ですか。

 

福岡県弁護士会主催・日本弁護士連合会ほか共催 取調べの可視化シンポジウム「『それボク』は過去の話?~取調べの可視化の現在~」

刑事事件の取調べは、一般的に身体を拘束された上で、密室において行われます。そのような制度は、捜査機関による暴行・脅迫や利益誘導等を伴う違法な取調べの温床となり、虚偽の自白を誘発して数々の冤罪事件を生み出してきました。わが国における刑事司法の悪しき特徴である「自白偏重主義」「人質司法」という問題は、密室における取調べが元凶であるといえます。